- 現場密度試験の砂置換法のやり方ってどうやるの?
- 突砂法との違いってなんなの?
- 穴の深さは何cmなの?
- 砂ってなにを使えばいいの?
上記のような悩み・疑問にお答えします。
私は、現役の現場密度試験者です。
本記事を読む事で得られる効果は以下のとおり。
- 現場密度試験の砂置換法のやり方が分かります。
- 突砂法との違いを理解できます。
目次
現場密度試験 砂置換法のやり方
現場密度試験に必要な道具
まずは現場密度試験 砂置換法で必要になる道具一式を紹介いたします。
プレート
ジャー
ロート+ピクノメータートップ
砂
バット
スケール
ひしゃく
バール
はけ
スコップ
ハンマー
おたま
マジック
ビニールテープ
ビニール袋
測り(現場で質量を測る場合)
現場に行った時に忘れ物がないように注意しましょう。
現場密度試験(砂置換法)を実施する。
プレートを設置する
まずはプレートを設置します。
プレートを設置する時のポイントは、地面がボコボコしていない面(なるべく水平)を選びます。
地面とプレートの間にスキマがあると、砂が入ってしまうため適切に試験ができません。
穴を掘る
穴は、可能な限り垂直に掘ります。
理想は、円柱の形を目指します。
掘り取った土は、含水比が変化しないようにビニール袋(容器)に入れて密閉してください。
穴の体積
穴の体積は、最大粒径により目安があります。
穴の体積の目安
53mm =2800cm3
26.5mm=2100cm3
13.2mm=1400cm3
4.75mm= 700cm3
穴の深さ
穴の深さは、穴の体積で決まります。
穴の直径は、16.2cmです。(面積は8.1×8.1×π)
最大粒径53mmの場合
53mm=2800cm3
2800÷(8.1×8.1×π)=13.58cm
最大粒径40mmの場合
40mmの場合の体積を求める。
(53-26.5):(2800-2100)=(53-40):(2800-x)
x=2456.61cm3
2456.61÷(8.1×8.1×π)=11.92cm
一般的な材料は、RC-40やMー30などの砕石が多いと思います。
筆者は、RC-40で砂置換法を行うことが多いです。
11.92cmでも良いですが、試験孔の体積が不足する可能性があります。
従って、13.6cmを目安に掘るようにしています。
注意点は、穴を掘りすぎると、砂が全部落ちてしまい試験になりません。
(回収する砂が無くなるため、体積を求められません)
ジャーとピクノメータートップ+ロートを設置する
ジャーとピクノメータートップ+ロートを設置します。
コックが必ず締まっている事を確認しましょう。
砂を落とす
コックを開けて砂を落とします。
このとき、振動を与えないように慎重に行います。
また周辺で振動がある機械が動かないようにしてください。
コックを締める
砂が落ちるのが止まったらコックを締めます。
突砂法との試験方法の違い
突砂法と砂置換法の簡単な違いは以下のとおり。
- 砂置換法は、自然落下で砂を落とす。
- 突砂法は、砂を突砂棒(専用の金属棒)で突く。
試験の原理は、砂置換法も突砂法も同じです。
定規などで土の体積を測るのが難しいため、砂を利用する事で体積を測っています。
砂の選び方
現場密度試験で使用する砂の基準は以下のとおり。
- 2mmのふるいを通過する粒径
- 0.075mmのふるいに残留する粒径
- 水洗いして細粒分がないようにする。
- 乾燥した砂
一般的には、標準砂や珪砂が多く利用されています。
筆者は、ホームセンターで購入した珪砂5号を水洗いして乾燥機で乾燥させた後に校正を行っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現場密度試験(砂置換法)のやり方について理解が深まりましたか?
今後も皆さまのお役に立つ記事を書いていきます。