自分で現場密度試験の突砂法をやる事になったんだけど・・・。
周りにやり方が分かる人がいなくて困ってしまった。
この記事は、上記のような悩みを解決するために書きました。
私は、現役の現場密度試験者です。
突砂法を現場で何度も行ってきました。
本記事で得られるメリットは以下の通りです。
- 現場密度試験 突砂法のやり方が分かるようになる。
- 突砂法と砂置換法の違いを理解できる。
目次
現場密度試験 突砂法のやり方
現場密度試験 突砂法で必要なもの
現場密度試験で必要な道具は、砂置換法のページに詳しく記載していますのでご覧ください。
砂置換法とは違う準備物は以下の通りです。
・プレート(突砂法用)
・カラー
・突砂棒
・風よけ
突砂法の種類
突砂法の種類は、穴の大きさで違いがあります。
違いは土の最大粒径で決まります。
最大粒径 53mm以下 → φ150法(プレートの孔150mm)
最大粒径100mm以下 → φ250法(プレートの孔250mm)
現場密度試験を実施する
プレートを置く
まずはプレートを置きます。
プレートは、なるべく水平な場所に設置します。
プレートと地面に隙間できないように注意しましょう。
孔を掘る
孔を掘ります。
掘る深度は以下のとおり。
φ250mmの場合 → 20cm
φ150mmの場合 → 15cm
孔は可能な限り垂直に掘ります。
理想は円柱状です。
掘り取った土は、ビニール袋(密閉容器等)に入れましょう。
含水比が変わらないように、しっかりと密閉します。
カラーを設置する
プレートの上にカラーを設置します。
砂を入れる
孔の中に砂を入れていきます。
この時、勢いをつけて砂を入れないようにしましょう。
また風が強い日は、砂が飛びやすいので注意が必要です。
カラーより上の砂を除く
カラー天端から上の砂を、スケール(直線定規)で均します。
突砂棒で突く
突砂棒で砂を突きます。
突く回数は、以下の通りです。
φ150mm → 15回
φ250mm → 35回
突く深さは、試験孔の約80%まで突きます。
突く場所は、偏りがないようにバランス良く突きます。
カラーを外す
カラーを静かに外します。
振動や力がかからないように注意しましょう。
プレートの天端の砂を均して回収する
プレートの天端の砂をスケール(直線定規)で均します。
均して、余った砂は回収します。
この時に回収する砂を風で飛ばされないように注意しましょう。
砂置換法との違い
砂置換法との大きな違いは、突砂棒で砂を突くかどうかです。
砂置換法は、自然落下で砂を落とします。
試験の原理は、どちらの同じです。
土の体積を計測するために、砂を利用して体積を求めます。
現場密度試験の砂の選び方
現場密度試験の砂の選び方は、以下のページに詳しく記載してありますのでご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現場密度試験 突砂法のやり方について理解が深まりましたでしょうか?
今後も皆さまのお役に立てる記事を書いていきます。